Japanese Translation. ピカトリックスは、アラビア語で「賢者の目標」として知られ、占星術魔術のもっとも重要な手引書とされている。西暦1000年頃にアラビア語で書かれ、1256年にスペイン語に翻訳されている。それが、21世紀になって、今回、初めて明快かつ簡潔な日本語に翻訳されたことは、大きな意味を持つ。日本の、中世・ルネッサンス時代の魔術の研究者および実践者にとって、そして西洋占星術を学ぶ人々にとって、この日本語版は、新たな知識の原典となろう。ピカトリックスは、占星術タリスマンの作成にかかわる哲学と実践の両方を説明している。ピカトリックスは、1400年代のルネッサンス時代の哲学者マーシリオ・フィチーノから、1600年代の英国の占星家・オカルティストであるウィリアム・リリーに至るまで、ヨーロッパの魔術思考に重大な影響を与えた。本書には、愛、富、健康、成功、および保護のための何百というタリスマンに関する説明が含まれている。 注）本書は、ピカトリックスのピングリー校訂版のブックIからブックIVの中から、ブックIとブックIIを2010年に日本語に翻訳したもの。